たこ焼きぱたこの名前の魔法 第4話(全5話)
こんにちは。
ぱたこ母です。
「たこ焼きぱたこの名前の魔法」第4話ではパタの異変の謎にコムが迫ります!
今回も最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
第3話がまだの方はこちらからどうぞ
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(第4話)
不思議に思ったコムは、朝ご飯の後にパタが何をしているのか、こっそり見張ることにしました。
コムは早食いです。いつものようにぺろりとご飯を平らげると、さっさと家の中に入りました。でも、本当は家の中に入るふりをしただけで、ドアの陰に隠れてじっとパタを見張りました。
パタはのんびりと一粒一粒よくかんで食べています。その様子は普段通りで全く違いはありません。コムは座って我慢強く待ちました。
パタが顔を上げて口の周りをペロッとなめました。どうやら食べ終わったようです。コムが腰を上げると、パタはこちらに向かって歩いて来るではありませんか。
コムは慌てました。
けれど、パタはドアの少し前で横を向きました。そこは水飲み場で、パタは食後の水を飲みに来ただけでした。コムはほっとすると同時に、物音をたてて見つかってしまわないように体を硬くしました。べつに悪いことをしているわけでもないのに、緊張で胸がドキドキ破裂しそうでした。
水を飲み終えたパタは来た方向へと向き直り、そのまま門を出て行ってしまいました。
コムはドアから飛び出し大急ぎで門へと走りました。パタは散歩コースとは逆方向に歩きながら、少しずつ上半身を持ち上げ、そのまま二足歩行になり、角を曲がってコムの視界から消えてしまいました。
コムの体に電気が走りました。見てはいけないものを見てしまったような気がして、そのまま体が動かなくなってしまいました。
我に返ったコムは、パタが消えた角まで走りましたが、パタの姿はもうどこにもありませんでした。速くなった呼吸を整えながら、コムはしばらくその場に立ちつくしました。
諦めて家には帰ってきましたが落ち着きません。パタが特別な力を持ったことは間違いありません。この目で見たのですから。二本足で歩いているところを。きっとどこかで働いているはずです。
でも、いったいなぜ?
『パタ』なんて名前の食べ物はコムが知っているかぎりありません。
考えているうちにコムは眠ってしまっていたようでした。パタが寄り添ってくる感触で目覚めました。
コムが考えている通り、パタは働いてきたのでしょう。とても疲れているようでした。明日またパタの後をつけてみようと思い、コムももう一度眠りにつきました。
その日の夕ご飯の時間、コムの疑問はあっさり解けました。なんと、美子ちゃんがパタのことを『パタコ』と呼んだのです。
飛び起きたパタコは美子ちゃんの元へと走って行きました。その姿を見ながらコムはひとり頷きました。
パタコ。パ、タコ。タコ。
次の日も計画通りコムはパタコの後をつけました。どこで働いているのか今日は突きとめるつもりです。
おそらく魚屋さんかお寿司屋さんだろうとコムは見当をつけていました。
第5話(最終話)に続く
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2頭で生き生きと遊ぶ姿を見ることができるのが多頭飼いの魅力です。
小さい頃は母親代わりのぱたこが常にこむぎに寄り添っていました。
こむぎもぱたこのすることを何でも真似していました。
5歳と4歳になった現在、それぞれ個性がはっきりし、個人の時間も大切にするようになっています。
こむぎは瞬間湯沸かし器型で、一瞬だけ全力で遊び、後はクールな対応です。甘えん坊ですが媚びてはこないツンデレ姫です💦
ぱたこは人付き合いが良く、まめに愛嬌を振りまいてくれます(笑)。くしゃみをすると心配して様子を見に来てくれたり、人間のお膝はこむぎに譲ったりと、とても優しいお姉さんです。
今日もお付き合い、ありがとうございました。
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